キング・ファハド空港とダンマーム市内間のバス

【2024年１月の状況】

キング・ファハド空港からダンマーム市内への交通機関はバスとタクシーがある。運賃は前者がSAR3.45（≒130円）、後者が４千円ほど（ライドシェアならもう少し安い）という状況。当然、バスを選びたい。
事前に調べたところ、バス代の精算は現金不可で、主にスマホのアプリ（Eastern Region Bus）でするらしい。渋々そのインストールを試みるも、登録の際にSMS認証があり、それが日本の電話番号だとダメなのかうまくいかない。早々に諦め、未対応のまま到着。

バス乗り場に向うと、SAPTCO（サウジアラビアの国営輸送会社）と背に書かれたベストを着た係員が目に入る。傍にはポータブルのクレジットカード読み取り機が置かれていて、意外にもビザタッチで簡単に紙の切符が買えた（タッチ機能が必須っぽい）。
さらに、ここではsuicaのような（物理）カードも売っている。ただ、アクティベートで電話番号が求められ、しかも発行手数料だかデポジットでSAR10が余分にかかるとのことで、購入せず。
乗車時は運転席横の機械に、QRコード（切符／スマホ）か先のカードを読み取らせる。直接クレカをタッチできれば楽なのに…。キャッシュレス化の世界が、ひと握りのプラットフォーマーに牛耳られるのも不健全だが、かと言って各国でバラバラに進んで旅行者置き去りも困る。
なお、夜遅い時間はおそらく係員が不在だろう。ちなみにキング・ファハド空港で夜を明かすのは（寒さを除けば）問題なさそう。

一方、市内の近距離移動では、一緒のタイミングで乗り込んだ客に現金を渡し、私の分の決済もお願いした。運転手に直接払おうとしても頑なに拒否される。彼らは外国人労働者ゆえか慎重に振る舞い、清廉潔白で融通を利かせてくれない。

中心部のマリーナモール前から空港に向うときは、バス停に係員がいたので往路同様にクレカを差し出したが、どういうわけか断られた。ちゃんと機器があるのに理由が不明。仕方なく、また他の客に頼もうにも、空港に行く人がなかなか来ず、１本見送るはめに。次便で快く応じてくれた紳士は「いいよ、いいよ」と現金を受け取ってくれなかった。